平坦に思えるほど緩い坂道を。

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zoom RSS 「夜会服」

<<   作成日時 : 2006/03/19 19:33   >>

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 この小説、不勉強な私はどれくらい有名なのかわかりませんが、とてもおもしろかったです。
 三島由紀夫作なので、三島ファンはとっくに読まれているのでしょうがね。そして、きっと、私の予感としては「バカにしている部類」なのではなかろうか、とも思うのですが。いやきっとそうに違いない!。

 私は、そもそも三島由紀夫については、通俗な小説のほうがおもしろくて好き、というかなりダメ目な読者です。単純にすらすら読めるシリーズってのがあるじゃないですか。「美しい星」だとか「音楽」だとか。あのへんのがぴったり来るのです。有名なあれやこれやよりも。
 そして、まさしくそのグループに属する、この「夜会服」ですが、図書館から借りました。
 なによりもタイトルが素敵!!じゃないですか〜なのでそれに惹かれて〜〜(あえてギャル口調で読まれたい)。
 プラス、カバーイラストが宇野亜喜良氏ですよ!!きゃー。
 ってことで。これは読まないと!! という感じで手に取ったのです。
 持っていて嬉しくなるような見た目ですし、とても簡易な文章なので、乙女文学が好きな人たちの心をつかむのは間違いないと思います。というよりも、もしかしてその世界では「必須小説」くらいに挙げられているやもしれませんね。
 大雑把にいうと、嫁姑モノなのですが(大雑把すぎ?)、はっきり言って、その確執がどーとかよりも、
 まずオープニングが「宮様も参加される馬術大会」だったりとか、外交官夫人の催すパーティだとか、ブリッヂ友達に招かれるだとか、マンテリピース(マントルピースのことらしいですが、こっちのほうが雅ですよね気のせいか)だとか、ハワイに新婚旅行に行ってアメリカ人の大佐夫婦と出会ったりだとか、水族館と書いてアクアリウムだとか憂鬱と書いてメランコリックだとか食前酒と書いて・・・あーもうしつこいのでこのへんは割愛しますが・・・ルビがいちいち振られたりだとか、
 あと。なんといっても!この題名からして当然ですが、
 嫁と義理の母親が揃ってイブニングドレスをオーダーしにゆくところの著述とか、ご夫人たちの髪型とかしぐさとか装いやらあれやこれやの記されかたが!、すご〜〜〜〜く目にも脳にも楽しいのです。
 もう!昔の上流社会ってなんて素敵なの!みたいな〜。ミーハー気分で充分盛り上がれますよ!。
 嫁は絢子さんというのですが、この人がほんとに心から優しい屈託ないよいお嬢さんで、この人をヒロインにしているのに(=あくまでこの人目線)、きちんと他の人たちの微妙な人物設定もゆるくなく出来ているし、すんなりそれが読者に伝わるし、さすがに大作家は違いますね。
 こーいう作品なんて、三島さんとしては多分さらさら書いて、そのへんの(そのへんいうな!)小説雑誌に連載してたんだと思いますが、技量の深さ高さに感心します。すばらしい!。
 通俗小説とかいうものが単語としてあるのは私も知っていて、
 それはなんとなく歴史小説(長いやつね。サラリーマンが好きそうな)とか、艶やかな人間模様とかいって単なる不倫モノ、とか、私はなんだかそういうものを想像してしまうわけですが、
 本当は通俗小説ってやつがこういうのばかりだとよいのになあ、というか、あるべきなのになあというか、
 ・・・今よりほんの少し前には、きっとこういうのが一般的には「女子供が読む小説」レベルだったんだろうなーと思うと、なんとなく今の我々が生きる時代が豊かだとは思えなくなってしまったりなどもしつつ。
 と、話が長くなりましたが。つーか、言いっぱなしですが、そんな感想を抱きましたよ。

 それとは全く話は変わりますが、今日は気分転換にヘアマニキュアをしてみました。
 なんか髪の色を変えたくて、ここ数日うずうずしてたんですけどもね、しかも真っ黒方向に・・・(周囲の方たちには会話になどで出したので知られていると思いますが)・・・
 美容師さんと話すうちに、これから春やら夏やらだし、ベースがボブなもので、これで真っ黒にしてものすごく重い感じになっても、本体が大和な顔立ち&小柄ときているのであまり得策でもない気がしてきて〜、
 話し合った結果、でもなにかやってみたくて!、マニキュアに。
 ヘアマニキュアは人生初の挑戦だったのですが、別に普通でした。髪が痛まなかったのでそれがなによりですが、説明しなければ誰も気づいてもらえなさそうな感じです。
 正直言って、ただ髪を切った、としか数時間たった今になってみると、自分でも思えません。
 こういう着地になることを、二十歳くらいのときの私だったら絶対許せなかったと思いますが(たとえ失敗でもいろいろ変化させたかったので。髪形については特に熱く!!。「揃える程度で」なーんて言ってる人たちに「もったいない!!短い人生なのに!!」と勝手に思ったりしていたやんちゃな私でしたので。気持ちだけは、ですけど。表向きはいたって小心者なので、何か言ったりはしないんですが←微妙な性格だな〜)
 今は、これこのよーに私も立派な大人なので、気持ちも治まるしとにかく良かったよ、と、ジューシィフルーツの歌のごとく思っている現在です。

 それにしても、今日ももんのすごい強風でしたね。毎年こんなだっただろうか、春の嵐といくら言っても・・・・明日また電車が遅れるのかと思うと憂鬱(メランコリック)です。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
三島由紀夫、私も通俗的なものの方が好き、な読者です。
ちくま文庫から出ているものとか。
結構そういう人もいるんじゃないかな?
『レター教室』なんて、オザケン・渡辺満里奈経由で何人の人が読んだことでしょう。そして、ここを三島文学の入口とした人は、どっちかというと、こっち寄りで攻めていきそうな・・・。
『夜会服』は知りませんでした。また、機会があったら探してみますね。

2006/03/20 00:18
 「レター教室」!!やばいですね、私も小沢健二流れで読んでしまいました。当然のよーに。しかもすごくおもしろかった。おもしろかったですよね!アレ。
 まりなさんについては去来する思いがすごくあって、ここには書けない感じです・・・彼女の着地がこうなるとは思いませんでしたね。今の彼女には何も思わなくなってしまい、それもまた残念だったりなど・・・(このへんが複雑な女子の心境)

 夜会服。購入することはないと思いますが(たとえば古本屋で高い値がついていたりしたら)何かの機会にさらっと読むならいいですよー。
 本物の夜会巻きとかにしたくなります。気持ちだけは。ですが。
 大学出る前に結婚したりして、ほんとに「若奥さん」の話なのですよ。いい感じでした。ミシマで言ったら通俗派、というのも多少生息していることがわかり、安心しました!
まき。
2006/03/20 11:28
>まりなさんについては去来する思いがすごくあって、
>ここには書けない感じです・・・
>彼女の着地がこうなるとは思いませんでしたね。

ああ、分かります!ほんとに、そう。
彼女の結婚のニュースを、私は在欧中に知ったのですが、遠く海を越えて時差を越えて、まりな、そこか!そこで良いのか!?とつっこみに行きたくなってしまいました。

>今の彼女には何も思わなくなってしまい、
>それもまた残念だったりなど・・・
>(このへんが複雑な女子の心境)

で、ここも同感です。
なんで、何も思わなくなってしまったのだろう・・・。
複雑・・・。

2006/03/20 11:55
 啓さ〜〜〜ん!!わーなんてこと!こーゆう「ちょっと意地悪な視線」は啓さんにはないものだと思ってましたが、そこもカブっていたとは。
 まりなさんはね〜、アレコレ思って見ていた時代が懐かしいですよ・・・友人とはすっかり「この分でいくと弁護士か医者とゴールインか!!」(文科系を経て賢い選択、みたいな)と推理してたのに・・・あてがはずれてカックンです。赤の他人の人生ですが。
 今となってみると彼女には一生むかつかせてほしかったよーな気もしますが、(勝手な民間人の感想)何も思わないんだから仕方ないですね。今の彼女が幸せだろうと不幸だろうとヨガやろうとほんと関心がわきませんよ、私・・・
 あの頃からファンだった男子友達も「もうまりなファンだった過去は封印する」と宣言しています。むう。女子のケーススタディとして本当はもうちょっと興味持ったほうがいいのでしょうが・・・
まき。
2006/03/20 17:23

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