平坦に思えるほど緩い坂道を。

アクセスカウンタ

zoom RSS そこでシャッターを切る音が。

<<   作成日時 : 2015/03/26 12:40   >>

トラックバック 0 / コメント 0

 3/21(土)
 午前中ばたばた掃除したあと(しっかし、なんであんなに汚れるのかよ1週間で。外で働く育ち盛りでもない女のひっそり生きてる部屋が。キモいわ〜毛とかほこりとかカビとか〜)
 正午すぎ、イメージフォーラムで『恐怖分子』の整理券をゲット!(50番。人気のやつは早めにいくに越したことない。1時間早くきてコレだから)
 ほっとひと安心し(朝ごはんはばっちり食べてたけれど)スタバでドーナツとコーヒーいただきつつ読書しながら開場を待つ…この時間こそが幸せな休日の最たるもんや〜!
 鬼才エドワード・ヤンの『恐怖分子』。傑作との評判は重々聞いてましたが、トレイラーを見るだにかなり「こわそう」。都市の闇モノ…シバラマみたいなのだったらどうしよう〜と不安にかられるも、ヤンヤンとか恋愛時代は好きだったので信じて…信じて…観にいってよかった!!!
 確かに大傑作です!!!これほどすさまじい映画ってなかなかないのでは。今年観たなかでも『ニノチカ』と並ぶ首位争い!(自分比) 種類はまったく違うけれど。時代も「今」ではないけれども。
 (ウィキってみたら、監督は「ロックと手塚治虫に影響されて育った」そうで、まるで岡崎京子ぢゃないの)
 80年代の台北。そこで暮らすお互いの存在も知らない複数の男女(年齢も職業も階層もばらばら。いいかえればそれが大都会)。
 一本のいたずら電話(ダイヤル式なのよ〜。電話帳も姓名丸出し!時代…)をきっかけに、なにかがなにかを呼び寄せるように不穏な波紋が広がり(100%満足、とはいえないにせよ)とれていた均衡がそこかしこで崩壊しはじめる…みたいな話なんですが、
 暗澹たる内容ではあれど、とにかく美しい!!!光が。色が。構図が。
 ゆれるカーテン越しのシルエット、たくしあげた白シャツから出る肘、古いビルからもれる水滴、居間にさす西日。鮮烈な血しぶきも。鈍く光る拳銃も。
 端から端までビシー!とピントがあっているのです。どんなに引き伸ばしてもぼけていなさそう。逆にこわいくらいに。
 ウェスじゃない方向で「完璧」に作られた画は、おしゃれとかハイセンスさなど意図してないだろうに(とはいえ「美意識がハンパない」のはびんびんに伝わってくる)これ以上なくスマートにキマってて、
 怒鳴っても血が流れても誰かが倒れても、(監督からも俳優からも観客からも)一定の距離が保たれ、ひんやりした印象。セリフも極限まで削られています。
 残酷な画像は好きじゃない私だけれど(とくにグロ)これに関しては「すごいもの見た!」「得した!」「豊かな時間を過ごした!」て気持ちばかりで、オエー!とは一切なりませんでした。(なってたのは「妻」な)
 (孤独や愛情って無駄に考えたもん負けなのかも。あの夫婦、実は似たもの同士でもろもろしがみつきすぎと感じたから。とくに妻。気持ちはわかるけど、わかるだけに!正視に耐えなかったわ〜。ちんぴらカップルのほうがどんなオチだろうが幸福そうに見えるっつう「意識の高さ」のもたらすいきづらさよ…。「考える側人間」として自己防衛気味にいわせてもらえば「そこから先にのみ、新たに見える地平もある」わけだけれど、幸せとは別物だもんな)
 なにはともあれ圧倒的に「かっこいい映画!!!!」(タモさん似の警官も見どころでっせ〜)
 余韻に酔いつつひたりつつ明治神宮前で用を一つ足し(不発だったけど)、そのまま千代田線に乗り日比谷へ。続けてメゾンエルメスで『ジャック・ドゥミの少年期』を観ました。
 スクリーンでは2度目。ナントの下町っぽさ、国は違えど「やさしくきれいなお母さん、子どもらを愛する職人気質のお父さん、屋根裏の秘密基地」みたいな記憶の断片はただただほほえましく、
 ジャコと呼ばれたちびっこのころから彼が映画やカメラに異常にとりつかれてたさまは、『風立ちぬ』の二郎さんのよう。尊くすら見えます。
 成長するにつれ飯の種にならなさそうなことに熱中してるわが子に親御さんも不安を覚えだすけれど(ドゥミんちは整備工場で長男だからそりゃナア)彼の尋常ならざる映画愛は留まることを知らず!
 紙人形作って1コマ1コマ撮り動いて見えるようにするとか、カメラを滑車につけて直線に移動させるKUFUとか、やだもうぐっとくる〜!だけでなく、
 色合いやイラスト、オープニングの手書き文字にすでに「ジャック・ドゥミ」の香りがするのです。ローマは一日にして…じゃなく、蛙の子は蛙…でもぜんぜんなく、3つ子の魂ってやつだ!
 本映画はドゥミの妻アニエス・ヴァルダが撮っており、私は彼女も大好きですけど(「クレオ」は生涯ベスト20入り)完全にドゥミ臭が勝っていて、
 それはなぜかといえば、彼の後年撮る映画が「過去の思い出」に重ねて何回も挟まれるから。
 港町なら港町が。カジノならカジノが。自動車工場も、色彩豊かなお祭も、若く美しい妊婦さんも、どちらのシーンにも登場します!イエス!あの映画のあのシーンが!ふんだんにMIXされてるのヨ〜。
 (両者常に<「戦争」が影を落とし続ける>てところも大きなポイントだが。こんな幼少期をすごしたら「作る映画に戦争による引き裂かれや喪失」をおり込みたくなるのも至極納得だしサ)
 といったあたりも〜ファンにはたまらない!し、「現在のドゥミ」のおだやかさにもジーン!(無理やり通わされた職業専門校期を抜かせば、実り多く、映画に夢中になってた楽しき日々よ…てところでしょうか)
 とりあえず。これをイヤなひとはいないと思われるので(淡々としてて感動や興奮にやや欠けますが)ル・ステュディオの争奪戦はなかなか激しいですけれども、よろしければぜひ〜であります!

 3/22(日)
 お誕生月のTさんにカレーをごちそうしてさしあげました〜(やっすくてごめんな〜フリュイはしゃれてるのに〜)喜んでもらえてなにより!ですが、ほんとおいしいお店だから私の手柄じゃないっていう…。
 この日最大に驚いたのは(詳細は割愛するが)彼女の足の速さ!!!でした。走りではありませんヨ徒歩に!やっぱり脚が長いと違うんだわねえ〜。
 つって一方的に感動しつつ、カレー屋でもぐもぐしたのち(自身ちょいひさしぶりだったけど、安定のうまさ!間違いない!)逆方向に歩き、かっこつけたコーヒー屋が満席だったため駅向こうのかっこつけたコーヒー屋まで。
 かっこつけてるだけあって(しつこい)(てか別にかっこつけてはいません!趣味がいいだけ!気取ってるとかじゃないし)美味なるコーヒーをいただきながら話したのは、彼女が今度いく奈良ホテルのこととかラジオとか特急あずさについてとか。奈良ホテルいいナア!!!
 旅行がらみって計画でも思い出でも聞くの大好き〜。ひとまず彼女がほどよく奈良路を楽しみ、鹿とたわむれ、無事帰ってくることを祈るしだいです。
 こんな時代。どこでもいい、旅に出るだけで意味ある感じするもんネ!ほんとは遠出に特別っぽさなんてないほうがいいに決まってるんだけども!

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
そこでシャッターを切る音が。 平坦に思えるほど緩い坂道を。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる