平坦に思えるほど緩い坂道を。

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zoom RSS 日傘物語。

<<   作成日時 : 2016/07/09 12:39   >>

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 7/2(土)
 7月だってよ〜!参ったね。
 てかそれより暑いのがヤだわア。精神が弱ってるときに蒸すとか直射日光とかかんべんしてほしいです。
 この日はほぼ実家にて、トットを嗜むなど。灼熱の日差しをあび、なにゆえでかけたかといえば「日傘をもらいに」。矛盾だらけよ人間なんて。
 幼いころ母親の日傘にひとつ憧れの品があって「きれいだな〜」と見上げていた私。
 伯母の手刺繍が施された、ごくシンプルなアイボリーの布に木製の持ち手のものでしたが、自身日傘を必要とする段になって「ああいうの」がめったに存在しないことに気づき、愕然。歯軋りしました。
 なぜ一様に黒じゃなきゃピンクや紫にするのか。生地を光らせるのか。柄をほっそくするのか。答え→ワイの嗜好がマイナーだから。あっそ!
 しかたない、苦肉の策で極力キラキラしてない黒系と白系各一本ずつ常備して夏をしのいできたのですが、
 なんと!このたび件の伯母刺繍の日傘を!母が処分するといいだし!「もらうよ!捨てるなんてもったいない!私に頂戴!!!」て〜食いついたわけ。
 伯母は母の兄の奥さん。血のつながりはなくても親戚内でかなり好きなひとです。印象は地味なんだけど、そこもいいのよネ〜。飾り立てない自由もあるんだ女には!
 知的好奇心がとても強く、英語しゃべりたい系。母校で英語教師をしてた過去も。外資っぽくない英語レディーての??
  東京生まれ育ち、伯父と英語サークルで知り合い(伯父は当時T大生。のち息子もT大に進学っつう)
 母も驚くフツ〜ぽい(「おにいちゃんプライド高いし頭いいし、絶対きれいなひとと結婚すると思ってたのよ〜選びたい放題よ???」)彼女に伯父は猛烈に恋をし、
 就職を世話してくれた財閥系社長令嬢とのつきあいを断ち切り(家庭教師してたんだって〜大人の策略を感じるわ〜婿として見込んだからこそ縁故入社させたろうに、そのおじさん気の毒…もう死んでるケド…)
 大学卒業と同時に結婚。
 親は反対ほどはしなかったにしろ、オメーちょっと孝行せえや〜みたいな空気は流れたそう。高校生だった母いわく。そうよね〜できちゃってもなく22、3で結婚って男側の家族は「数年社会経験積んだってええやん?」て考えるだろ…(かけた教育費もあるし)
 とはいえ。夫婦はいまもラブラブで伯父は伯母に首ったけのまま。父方従兄弟のT大OBズもだけど、
 (父母両方の血筋あわせて従兄弟総勢8名のうち4人T大卒!てヤバくね??? 私はふつうの私立大学で肩身が狭く「女の子だし、聞こえのいい上品なとこじゃない? 充分よ〜」などといわれさらに傷つきましたが、自己責任、フェミぽい方向の反論もできずで。親族が優秀なのもよしあしだわい)
 妻には、美人とか実家が金持ちみたいな要素を重視しないで気の合うかしこいひと(若さも関係なかったな。年上女房多いし)を選んでるもよう〜つう〜。
 え〜とにかく。話はそれましたが、そんなこんなでとんとん拍子にみえた伯母の人生、
 誤算は結婚するなり夫が地方に飛ばされたこと!すぐ帰る帰れるゆうて延々20年近くその地に住まなければならなくなったこと!
 東京しか知らず、当然仕事も続けたい、働けないなら社会人講座や院にいきたかったろうひとが〜地方に蹂躙て…(悪いので地名は伏せるが)今みたいにネットもない時代、さぞやつらかったでしょう。だまされたわ〜つってたもん実際。
 で。走ったのが「各種趣味!」。ここに刺繍も含まれるんですけど、手芸、華道、書道、英語以外の語学…おまけに筋がいいからすぐ習得しちゃう。
 結果「作品」を親戚中に配りまくる展開に。(刺繍分野だけでもテーブルクロスやピアノカバーまで届いた。素敵だったけどねえ)だがしかし。
 私が魅かれたのはごく初歩時代の「日傘」のみ。いわゆる引き算の美学なのか初期衝動の純粋さゆえかわかりませんが、長年執着してたそれを譲りうけられ、うれしくてたまりません!
 思いのほか長い年月かの地に住むことになった伯母は「趣味」だけではあきたらず、やがて観光地で通訳をしたり、留学生を受け入れたり、女子大で英語を教えたりしはじめ、欧州各地のお友達のうちに年中いったりなんだりで、
 他人とすごすのがうまいのと元来のざっくばらんさで、私は彼女の家に飛行機乗ってひとりで泊まりにいくのも大好きでした。(死んでないが)
 現状、未婚非正規の私のことも平熱で「かまわないんじゃない??? いい子だし、健康ならそれで」っていってくれてて〜(性格よくて体が丈夫って実はハードル高いことなのだけれども)味方味方〜!!!
 (実弟さんが生涯定職につかずほぼ引きこもりで生活をみてあげてたのも大きいかもしれませんが、あくまで「優しい子なのよ〜」つう感じでサア)
 そんなん好きに決まってるわ!彼女のようなひとばかりになればいいんだ世界が!日傘大事に使います!!

 7/3(日)
 あけて日曜日はまたまたヴェーラ!お目当ては『フィラデルフィア物語』でしたが、
 『黒蘭の女』も、『イヴの総て』で大女優マーゴをやったベティ・デイビスが主演すると知ってそっちも楽しみに。
 雰囲気あったわア〜1本目の「黒蘭」。南北戦争前夜のニューオリンズ、南部臭ぷんぷんの富裕層たちの物語。ベティは若くて美人、とびきりわがままで気の強いジュリー役。
 同じく豊かな家庭育ちのブレス(豪農ぞろいのなか銀行経営者の息子ってのが!)との婚約発表パーティーで、ジュリーは白いドレス着用必須のところ真っ赤を着たがり、婚約者にも身内にも友人にもめっちゃ止められたのに無理やり着てった挙句、周囲の白い目に耐えられず即帰るといいだす。
 こういう、我を通して「試す」みたいな女、私は苦手です。赤が似合うとかドレスを好きだからとかじゃないんだもん。洋服に悪いし、あとほんとのお嬢さんとかおしゃれさんはTPOわきまえるっしょ? お葬式で頑なに喪服着ないやつにセンスいいひとはいないように。
 この時代の南部がまた!奴隷制度を筆頭に、なにかっちゃすぐ決闘して(本当に銃を撃ち合うんだよ…やめようよそういうの…)若者が命落としたり、伝染病が蔓延したり、簡単にひとが死ぬわ死ぬわ。も〜ベタベタ〜ちょうしんどい〜疲れる〜白人に生まれてもつらいわ〜。
 もろもろ経て、遠距離になったブレスが最終的に伴侶に選んだのはニューヨーカーでした。バリバリの北部女性。虫や蛇が嫌いで、奴隷って…決闘って…悪いけど…前時代…的な。
 そんな女と忘れられない男が結婚したら??? もちろんジュリーは狂います。怒り狂って…以下略。
 とてもおもしろかったけれど、ベティの異様な演技のうまさとあいまって(オスカー女優!若いぶんスーパーきれい!傲慢になるのも納得!)重苦しさがハンパなく。疲労の抜けぬまま2本目『フィラデルフィア物語』に突入〜。
 両方長尺っつう悪影響も加わり、フィラデルフィアは後半集中力にかけてしまいました。そんな…かなア〜? な感想。作品に申し訳ないことをした。
 キャサリン・ヘプバーンの骨ばったクールビューティぶりが(世界一シャツが似合う)シャンパンしこたま飲んで崩れるさまなど本気でかわいらしかったし、
 家にプールがあるっていいわね〜ドラマも生まれるわそりゃ〜とか、自宅の応接間で結婚式(牧師さん呼んで)かい!とかアホなことは考えられたけれど、
 全体に釈然としない思いが残っちゃってえ〜。あのなりゆきで元夫は「選ばれた」達成感あるのかしらん?
 ひとつひとつみたほうがよかったかもナ…て贅沢な疑念を抱きつつ。『FAKE』でまだまだ混んでる現場をあとにする私だったのでした〜(「4Fも映画館なのね」なんていわれちゃったぜ若い女子に。映画館ですよッ!)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
私も叔母が持っていた日傘が
とても素敵できおくに残っています。

最近の持て囃されている、
晴雨兼用タイプではなくアイボリーの
しっかりした生地の縁に
見事な花刺繍や透かしが施されていて
そして何よりも幼心に
素敵だなぁ …と憧れたのは
日傘をひろげる叔母の所作と
日傘から瞬間ただよう芳香でした。

昔は今のような異様な暑さでは
なかったせいもあり日傘の女性にも
ゆとりと優雅さが伝わってきましたが
今、晴雨兼用の日傘をさす私には
そうしたものがないことに
気づかされては反省し
ハード面でもメンタル面でも
過酷な現代を生きぬくに在っては
せめて心にかざす日傘だけは
昔の日傘のようでありたいと思います。

先月、私も傘の記事を書きましたもので
ついコメントさせて頂きたくなり…
長々と失礼いたしました。

小枝
2016/07/09 13:11
小枝さん、こんにちは。 ご丁寧なコメントありがとうございます。
日記も拝読いたしました。
日傘雨傘問わず、なかなか好みのものに出会えないですよね。
とくに渋好みなわけではなく、安っぽい装飾がいやなだけなのに…とそこかしこで残念がりながら暮らしています。
そう、雑に扱えない、手にしているだけで優雅な気持ちになれるような、そんな日傘です。伯母の手刺繍のものは。
元来がさつなので余計に執着したのでしょうか、暑いに決まってるこの夏、少しはゆとりをもってすごしたいです。あれに恥じないように。
UV加工スプレーを買ってデビューさせる予定でして。 今日は雨降りだから来週かな…。
まき。
2016/07/09 19:45

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