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zoom RSS 『この世界の片隅に』をみました。

<<   作成日時 : 2016/11/22 18:51   >>

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11/19(土)
公開初日いくはずが流れ流れてようやく。通院と散髪のすきをぬい。
想定と違う部分で強くゆさぶられて、泣きつかれアタマイテ〜つって帰宅。
自身ここ1ヶ月、なぜこんな目に?? 狂った磁場が許される悪夢のような現実(異常ばかりまかりとおる近辺で正気が保てず、他部署から「どうなってんの!」という悲鳴と問い合わせがきて気づくたぐいの)に削られ、
嫌悪と絶望で悩みに悩み「逃亡しか!」の結論に至ったわけだけれども(決めたら急に視界がひらけた。逃げられない時代の、逃げられない状況のひとたちを思うと…などといってる余裕もないが)
私はずっとずっと前からもやもやしてたのだ。たぶん。え??? なんかおかしくない??? と何度も。
なぜ、男の(女だけの世界ならば太平洋戦争も今の私の艱難辛苦も存在しない)くだらない虚栄心や弱気やプライドの維持、権力行使の矛先、尻拭い、帳尻あわせは「なめられやすい」女の役割なのか。おしつけの果て棄てられなければならんのか。
ユーロスペースでの激しい嗚咽は、すずさんとまったく同じ(規模は違えど、種類は)「え、そこまで奪うの??」「それを正にするの??」という<飲み込めなさ>がトリガーだった。
ヒロインすずさんはぼーっとした、野心のかけらもない、絵を描くのが好きで上手な、夢見がちによくある「ときどきみえないものまでみえてしまう」少女で、
一方的に見初められた名前も知らないひとのもと(求められたから)ぼんやりお嫁にいき、そこが軍港のある呉(出身は広島市内)だったため激化する戦禍に巻き込まれていく。
嫁ぎ先ではとくにいじめられもしないけれど、軋轢がないわけもなく。とはいえ、ふつうの暮らし、生活が続く。
美しい瀬戸内海をバックに、目に見えて悪くなる戦局や飢餓とは別に、楽しくほほえましい出来事も日々おきる。すずさんのぽわわ〜ん由来の珍行動で周囲の笑いを集めたり。
過度ののんびりやではあれど、人柄がよく掃除洗濯家事すべてこなし、愚痴もいわない働き者。きつい性格の義姉ともうまくやっていけるようになり。不器用な旦那さんもすずさんを想ってることだけは伝わる。
けれど。けれど。
稀に、ほんの稀に。彼女の感情が爆発するときがあり、はっとする(「あのすずさん」が?)
その所以は不条理な圧力や、愛するものを亡くす悲しみや、自分の命より大事だったものを剥奪されたことへの怒りなのだけれど、こちらは(というか「私は」。きっと彼女も)「ずっと納得してなんかなかったんだ!」と気づく。
本当にただぼーっとしてるだけの女の子だったのか、すずさんは。おそらく違う。
絵が好きで上手でふわふわしていたのは「よその世界に没頭する。したい(でなきゃやってらんない)」のもあったろう。それが証拠に彼女は「人物を描くのが苦手」で「描きたがらない(寝顔以外)」
町山さんの、たまむすびでの熱狂リコメンで「いますぐ!みたい!」と反応した本作だけれど(己の命綱である「なにか」を圧倒的な力によって奪われた経験のある人間に、この映画が格別響かないわけない)
残念ながら彼のいった<高度かつ丁寧に作成されたアニメーション>ならではの、美麗な海山、虫や花、風のそよぎや夕暮れ、逆に、戦闘機の精密さ、爆弾投下のリアルさ、音響の素晴らしさなどを存分に鑑賞するのは私には不可能だった。
よかったよかったよかったって!!!!!うちはこんな風になどなりとうなかった!!!!!

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