平坦に思えるほど緩い坂道を。

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zoom RSS 町の名はSuddenly.

<<   作成日時 : 2017/08/05 11:19   >>

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追いつけっこなくても書くわよ〜。今回は映画!

7/23(土)
シネマヴェーラにて、フィルム・ノワール特集。初日から参戦。『3人の狙撃者』『裸のキッス』の2本。
たいへん暑い日だったにも関わらず満席。立ち見もいらした。20分前着でも。初老以降の男性の、根性というか負けてたまるか精神にはしばしば驚愕する。圧倒されたり迷惑被ったり。
げえ〜やだな〜やだな〜帰ろうかなア〜と稲川チックになりつつ場内に目を凝らしていたら「関係者用」ペーパーをパリッと剥がし、受付美女が「こちらにどうぞ〜」と案内してくださった。
当然ながら私が関係者だからではない。「女性」で「よくきてくれるひと」ゆえの厚意と察せられる。無茶いったり他人をつきとばすジジイ以外に席を与えたかろうよ、なかのひとなら(前述参照)
出会った時分「美少女」だった彼女もいまやすっかり「女性」。この世代を妙齢というべきなのだろうな本来。な〜んてことを考えながら「ありがとうございます!!」と声をあげる。心底ホッ。
隠れた名作かしらないが(タイトルできたんじゃないから)フィルム・ノワールといえばもれなく、息もつかせぬ(じゃっかん無理な)展開。殺しに次ぐ殺し。正体不明の女。複雑な人間関係。屈託した内面。反して豪華な食事、パーティ、ダンスシーン、などなどではないか。腰を落ち着けじっくりみるに限る(しかも暑さのためすでにバテてる体だからして)。それがかなっただけで幸運だ。ヴェーラの看板娘サンキュー。
おかげさまで両方非常におもしろかった。とくに前者な!きゅっとしまっててダレる隙なし。
典型的な戦後のアメリカンライフか垣間見られ(スーパーやクルマ、家の間取り、お庭…)バカみたいなこというけど、ほんとに狙撃者が3人なんだから(しーん)
77分。それほど短尺なのに子どもから悪党まで全員の心情と背景を余すところなく描ききり、オチとオープニングが美しく手を取り合う。迫る「時間」。よきアメリカ人たち。その裏で、巣食う戦争の遺恨。
後者は、丸刈り美女がハイヒールで男をガンガン殴る冒頭(いずれわかるけど、娼婦の女衒への反逆であった)リーを思い浮かべずにいられぬ私。
リーったってあれよ、ブルースじゃなくて〜(それも古い)ヒロミゴーの元嫁。夫婦喧嘩で彼女がゴーをヒールで殴りつけていたことが一瞬売れた自伝エッセイで知られた、あの。しかもさらっと書かれてて「常習やったんかい…」と子どもながらにヒいた…そんな記憶が世紀を超えて。
さて。そんなスクリーンのヒロインは激情型正義感の持ち主で、誰も自分を知らない街で新たに生きる術を模索するうち肢体不自由児に愛され、金に目が眩んで騙される女たちを次々救う。
そして、結果。幼女を次々襲う変質者を倒すのだ!己の「女の幸せ」と引き換えに…(このロリコン優男がさ〜「君とは異常愛者同士うまくやっていける」とかのたまうんだけど〜とんでも八分だぜ!娼婦は変態じゃねえっつうの)
一度は臭い飯を食うことになるものの、潔白がみなさんに伝わりめでたしめでたし。姐さんありがとう!な大団円。
よくやった!(えらそう)ヘンテコながら、当時としてはフェミ問題をあらゆる角度からとらえようと苦心し最善尽くした作品なのではなかろうか?(女性解放。労働の権利。職業選択の自由)

7/24(日)
翌日もヴェーラ。『誘拐魔』『深夜の告白』の2本。
『誘拐魔』では、なにより女探偵のチャーミングさにめろめろになった私。
いにしえの映画って、おてんば娘が優れた機転と行動力を発揮しまくり大活躍するのが多くて痛快ったらない。
なんて大きな瞳。細いウエスト。ぴったりすぎて本人すら二度と着られなかろう一夜きりのドレス。どういう構造か見当もつかぬとびきりのヘアスタイル。一切保温にならなそうな、ため息出るファーの巻物。かわいいかわいいかわいい〜。
『深夜の告白』は、名高い作品らしく「お見事!系」。
自分はもともとネタバレにうるさくないけれども、回顧スタイルで「実は私が犯人だ」から始まり、それで進行とあわせてぐんぐん盛り上がるって昔のフィルムのよき点とつくづく感じた。
大どんでん返しばかり幅きかせるの、お話づくりとして逆にさもしくない? そっちにいっちゃダメダメ、うんわかってる…でも現実に置き換えたって、この立場だったら…みたいな「切ないが、うなづける」流れこそが、時を経ても「馬鹿な真似してはる〜こんなんありえん〜」的に笑いとばせない説得力になりうるのだと思うし。実際なってたし。
中年男同士の友情にもぐっときたよねえ〜仕事の相棒ってやつアああいうのを指すのさ〜。

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