テレビジョンのうるささよ。

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4/27(土)
特段心躍るでもなく、大型連休が開幕。
飛び石ラバーだし、毎月もれなく3連休とかのほうがはるかにうれしいんだけど、あいつらにはほかにいってやりたい案件が山ほどある。こんな些細なことでイラついちゃいられない。
もらえるものはもらっておくスタイルで、朝から駿河台の山の上ホテルへ朝食をとるためでかけたのだった。
都内のヴィンテージ建築物はいま、2020に向けてかあるいは老朽化が進んでか、こぞってリニューアル中。ここもしかり。月末までの営業ときいたからである。
当初は「てんぷら山の上」の和朝食をもくろんでたのだけれど、ホテルの朝はやっぱり黄色いオムレツでしょ。焼きたてのバゲットでしょ。てんで洋食に変更。
オークラのフィーバー時と雲泥の差、私が到着した9時すぎ(一番混みそうな時間帯)には宿泊者と思しきご家族が一組席を立ち、
数分後、女性一人客が訪れたのみ。彼女とふたりきり(赤の他人。遠いテーブル)のまま食べ終えてしまった。
みんなお金を使わなくなってんだな~と実感。しょんぼり。
数千円でお姫様気分を味わえるのに。コスプレドレスとかより安いのに。 おそろしい集団にまぎれず済むし。
まあいい。いつかと同じく過不足ない美しいテーブルを満喫し、やりすぎないサービスを甘受し、たとえるなら「ステッキ持った紳士」といった風情のロビー(出版健保のに酷似。寄せてるのかしら、どっちかが)でくつろぎ、平らかな気持ちを得て帰宅。
夜、父親が緊急入院したのを知る。

4/28(日)
この日も4月末で改修に入る旧日仏学院のブラッスリーにすべりこみランチ。おしゃべり会として。
(平日昼を狙うも、満席続きで苛立ち最高潮。門前払い帰りに週末の予約を路上でいれてしまった)会場を独断で。Tさんが鷹揚なひとで助かるワ~。
ひと月ぶんの報告をしあう。ご夫婦で廃墟系のどこかに出かけた写真をみた折、旅チャンネルが入りかけたが、とくにいきたいところもない現在なのだった。もろもろ億劫でサ。後ろ髪ひかれるあれこれもあったり。ふう。
食後はふわ~っと市ヶ谷まで歩き、駅チカチェーンカフェでぎりぎりまでお茶して今月のおわかれ。
Tさんもその足で実家に向かうといっていた。風呂掃除用具持参で。そんな親孝行が必要な年齢に達するわけよ。10年前の乙女たちも。

4/29(月)
シネスイッチ銀座にて、ゴダールの新作『イメージの本』を鑑賞。
いつだったかハスミンがコーフン気味に「みて一週間、まだ整理できていない」とおっしゃってた映画だけれど、私は未来永劫(違った意味で)言語化できなさそう。
世間的にはわりと好評の様子だが、想定内の「想定外さ」というか。なんだかなあ。
原動力がピュア(てっぺんとりたいとかマウントかけたいとかじゃない類の)やんちゃな老人が地球上に一定数いるのは「戦争から遠い事象」に違いなく、
彼が生きている間は好きにすればいいと思うけども(私ごときが星の端っこでなにをいおうがやりたいようにやるひとだし)。池袋で親子をひき殺したりしなきゃ。
「シネスイッチのロビーで『ローマ』の感想を岩波ホール愛好者のご婦人と語りあう」なんて芸当もやってのけてしまった。いよいよだなと感じる。

4/30(火)
実家へ移動。正確には「父の病院から実家へ移動」。連泊の始まり。

5/1(水)
メーデー!かつ、令和初日(心底どうでもいい。どうでもいいが、慣れぬ身に祭期間のテレビはきつかったぜ)。
弟の見舞いにあわせ病院へ母娘でいき、家族総出で明るくない話をきかされながらも、いったん退院できる知らせに喜びをかくせぬ父をおき、3名で帰途につく。
夜は「肉か寿司!」という弟のオーダーでステーキハウスへ。
このメンバーでアメリカ~ンなステーキ屋なんて20年ぶりくらいではなかろうか。
サラダバーのサラダを私の分まで母に持ってこさせ、ドリンクバーで私用のを弟に持ってこさせる「娘が一番動かない」家庭内調和の不変さに泣きそうになる(そもそも父がいるとこのテの店には入らないんで)。
私の、きっと人生最後の家族。空もあわせて涙模様の日。

5/2(木)
前倒しの母の日祝いとして、銀座のラデュレでママンにアフタヌーンティをごちそうした。
プレイ。すべてがプレイであった。日本のデパートメントストア内のラデュレ、という存在自体がプレイ。インテリアの端々がプレイ。お客さん(9割以上女性。全員がめっちゃ「強そう」)の姿かたちもプレイ。マカロンやケーキ、お皿、ロゴ、全部プレイ。
「きれいなひとばっかりねえ~」と母はいっていたけれど、否定はしないが「snowで加工した顔」みたいなひとの群れに自分はけっこうくらった。
な~んていってるうちはだめチーム構成員確定ですけどね。ママンが喜んでくれりゃいいイベントなので問題なし。

5/3(金)
父退院。

5/5(日)
4日に自室へ帰り、苦渋の末、早稲田松竹のアラン・ロブ=グリエ特集に出向く。
ヴェーラでハワード・ホークスか都写美でフィリップ・ガレルか。めっちゃ迷ったのだが、勝利といえよう。どえらい好きなやつだった。
この日は『不滅の女』と『ヨーロッパ横断特急』。両者、スタイリッシュで理不尽な、映画でしか得られない快楽に満ちた作品で、静かなるコーフンを呼び覚まされた。
明日もきたい! イコール、都写美のガレルをあきらめるかっこうか。

5/6(月)
こうして連休は終わるのだ。
昨日と同じ映画館でジ・エンド。この日は『嘘をつく男』と『囚われの美女』。
土地柄なのかしら(つったら全国規模で渋谷のほうが若者イメージなわけだが…)早稲田松竹はヴェーラと比べてお客の年齢層が低いのがいい。椅子とか傾斜も。なかなかよネ~(そこはヴェーラも等しくだけど)。
隣が女性でこの日はさらに当たりだった(私がお手洗いから戻ると彼女もほっとした表情になった。常に身構えながら生きる「現代日本女性」)。
ああこんなにハマるなら、6本全部みたかったわ。でも願いがかないすぎても「禍福は」みたいなことを考えだしちゃう暗い人間、6~7割達成が適当なのかも。
くわえて、これまでと違い会社が吐くほどイヤじゃないため、悲しみにくれず休暇の後ろ姿を見送れたのにも地味に感動していた。
賃金とひきかえゆうてもあんな精神状態でよく通ってたな…命をとられるわけじゃないのに。と自分の腰の重さにあきれる。ゾーンに入っちゃうと逃げる気もなくすってアレなのだろうけど。
結果オーライだから、いっか。オーライってほど満たされてもいないが。
低い。のも含め、自分らしい時間の使い方だったと総括したい。

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