生きるってたいていのポイントで、地獄。

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とてつもなく疲れた週末だった。

父の容態が悪化し緊急入院(何度目…)。金曜午後かけつけ、なかなかショックな告知をされる。
(とはいえ。2年連続で大事な友人をがんでなくした経験から、なんとなくこれは…みたいな逆算もできるようになってしまったし、医療の発達と症例の多さで、たいていの「説明」や「今後」に誤差はないのも知っている。個人差や例外はあれど)、
声をかけても父はしばらくうつろ。仕事一筋の、頑固でおっかない「昭和のサラリーマン」姿が焼きつく娘は(思い返せば、女だからなんとかとか妻にあれやるなこれやれみたいな暴言を聞いた記憶のない、リベラルで誠実ないいひとだった。父の部署は性別関係なく昇進させることで有名だったらしいし)
悲しいというかかわいそうというか「死んでくってこういうことか」と、とにかく重苦しい気持ちになった。
弟は凍るほど冷静な人間なので(「センチメンタル」のようなものを私は母の体から2人分もってきちゃったのかも)実に的を射た質問をし、「聡明なご家族…」などと評され、
まあどっちかといえばそうなんだろうが(下みりゃねえ。わからずや、クレーマー、自己中、当たり屋体質などの一族、あるいは本人…。際限なさそう)、
私は構成員中ナンバーワンにエモいため、生まれたら100%死ぬことや同世代で片方あるいは両方の親を亡くしているひとも少なくない…などなど考慮すると、ここにきて格別へなへなすんのも恥ずかしいのかもしれないが、
こたえるかこたえないかっていやこたえるわそりゃ! じたばたしたってええやろがい! 父親は私にとって彼ひとり、看病する母の老いて限界に近い疲弊などみるだにつらいんだから~~~~つって、まったくおだやかでなく。
なにしろ360度あっち向いてもこっち向いても救いがない事態はいやなもの、孤独ぽっくり死→火葬場一直線 が一番「メーワクかけないいかしたラスト」なのでは…とか窓の外みて考えだす始末(にしても、誰かに目が廻るほど煩雑な手続きや届出をやらせる負担は残るわけだが)。
待て待て。そんなんいまから。いやいやいや、いまこそ考えるべきっしょ遅すぎるくらいだべ。みたいな逡巡も経て、
物心ついて以降、なにかしら常につらい目にあったり悩んだりしっぱなしの「ひとの人生っていったい…」的なところまで。
生まれたくなかったとはいわないし、ベースがつらいからこそ一瞬の光の尊さが…的なことも並以上に知ってはいるけれど、
暗い。暗いったらない。根が暗いのに、環境がこうも整っちゃうと、本気で暗いよ。暗黒。暗い比べなら負けないぜってな土日だった。

8/24(土)
HMV&BOOKS 日比谷コテージへ「川上未映子『夏物語』について語る」をききに出かける。
予約したはいいがいけるとまるで思ってなかったのだけれど。母に当該書籍を貸すため(本書は後半ハルキ化するので、村上小説をすべて読んでいる彼女のお気に召すに違いないと)持って実家にいったら「動けるうちに動いておきなさい」と参加を勧められたのだ。
ミエコと名物書店員さん2人が登壇し、『夏物語』についてあれこれ思うまま話をするイベントで、
発売から時間がたってるためネタバレOK、(こんなところにいるのは太いファンに決まってるから)登場人物の名前が挙がると即「相応な」リアクションで場内が沸き、作家と読者のふれあいの場っぽくたいへんよい空気が流れていた。
盛り上がったのは「恩田」と「緑子」についてで、世の男性のロリコンぶりに辟易する日本人のひとりとして、緑子の圧倒的支持レポートには「あっそ…」と半目にならざるを得なかったが(彼女のつらさを、絶望を、倍倍にする世間様よ…)。
(そんななか「ゼンユリコ一択!」といいきった穂村さんの…それはそれで…感も)
とは別に。ごく個人的に事情が事情なもんですから、「生きていくのは厳しさの連続。常に難しい」「<自由>の獲得は<間違えてもいい>ことだ」とか、
「暗いのは魂。育ちや教育に関係なし。私はずっとずっと、成功したとかいわれても暗いし、美女といってくださるひともいますが暗さは変わらない。だいたい5重くらい塗ってるからね! これ!」といい放つミエコになにかと救われたしだい…(どんなに塗り重ねても、もとがブブーではああはなりません)。
印象深かったのは、息子さんが「まったく 本を読まない! なんなん!」ってエピソード。両親が芥川賞作家でも、読書習慣のない、興味を持たない子ができる人体の不思議~。個の資質としかいえない。暗い魂同様(しつこい)。
あとあれだ、中学のとき「乳と卵」読んで、高校時代は全国中どこでもミエコのトークイベントや講座をききにゆき(春樹とのとか)、現在文学部在籍という学生さんが挙手し、将来文芸評論家になりなはれ! とご本尊に頼まれるシーンとか(さすが読み込みが半端なかった。ほかにも20代の質問が多く、読書離れ&バカ化を憂われてはいるけれども、かしこいヤングはかしこいのネって。自分を、ハルキが、鼠が、救ってくれた13の午後を思い出したわ)いいものをみたと思う。
暗いソウルチームの一員として、暗さを抱え生きていきます…!(おあつらえ向きに現実もしばらく完全に暗いしよ)

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