佐藤さん。

 ・・・というと、どうしても「伸二さん」になってしまうところですが、
 今日は違いますよー!!。「雅彦さん」と「初女さん」についてです。

 昨日は、mixiで偶然、月曜日で終わる「佐藤雅彦研究室展」の存在を知り!!(ちなみに本日日曜日はお休み)、土曜日しかないじゃん!! つーことで急遽、焦って出かけてまいりました。
 行く前にお約束の病院にいかなくてはならなく、プラス暑さでかなり消耗していたのですが、かまわず一路銀座へ・・・
 ギンザグラフィックギャラリーで催されていたのですが、(ここ、DNPがやってるらしい。やるね!DNP。やっぱり素敵じゃん!余談ですが、私は大日本の営業さんに「私生まれ変わったら印刷屋さんになりたいんですよねー★」と軽い気持ちで言って、「すごいこと言いますね**さん・・・」と(俺だったら来世で印刷屋は絶対いやだ・・・というニュアンスばりばりで)」呆れられたこともあるくらいなんですが・・・私は印刷&紙フェチのキライがあり、いまの仕事でそれが加速しているちゅう具合なので・・・)、
 そこは千秋楽(?)目前のせいか、ものすごーーーーーーーーーーーい!!!混んでました。
 びっくりしました。こんなに知名度があるとは・・・人気者なのは存じ上げてましたが・・・まさに老若男女です。ちっちゃな子供もいるし(子供番組のせいでしょう)おばちゃんも・・・。大学生辺りの人たちが一番多いのは確かなんですが・・・仲見世か?と思うくらいの賑わいでした。
 しかし、どんなに人が多くても、展示物ひとつひとつは吸い込まれるようにおもしろく、(吸い込まれてしばらく動けないくらいに・・・みなさんそうでしたが・・・・)、
 実験と結果の説明も上手で(パネルだったり映像だったりなんですが)、言ってることはすごく難しいことだとしても、すー!っとアタマの中に入ってゆく。こんな一般人文系のバカ化著しい私のアタマにも・・・しかもすんごい楽しいのーーーーー!!!。アミュザン!
 状態を数値化すること、脳の認知の仕組を解明すること、集積、分解・・・地下一階から地上2階までところ狭しと佐藤研の研究結果が並べられているんですが、
 全てにいえることは、
 数字化(デジタル化)することは、ひとしく美しいことでもあること。現代美術のよーな趣すらあること。
 そして、やさしい。説得力があるという意味でやさしいというよりも、どんな展示物もどこかでクスッ!っとさせてしまう、かわいいやさしさに溢れているのです。
 そこらへんは、佐藤さんのCMプランナー時代の作品の数々と相通じるところかもしれませんね。
 私が好きだったのは、ランダムなポイントの移動が一瞬顔に認知される映像・・・・ってそれはなんだ!って感じの説明しか出来なくて申しわけないですが、人の脳には人の顔を認知しようとする性質があるらしく、点が任意のある地点で一瞬「顔のような図形」になる瞬間を、誰もが見逃さないのです。
 それを体感できるんですよ、自分の脳でね・・・あれはおもしろかったなー。私、動体視力とか全くダメに決まってる人なんですけどね・・それとは関係なくばっちり!わかりました。
 なんか万博ぽいかもしれない・・・行ってないのにゆうのもアレだが。
 あと、素の状態では理解しづらい一見抽象的な映像も、直線が一本引かれるだけで急に理解できたり、逆に一矢印が加わるだけで、そちらのほうに移動しているとしか思えなくなったり・・・自分の脳でも自分が自由に使えてるわけではないことがとても快くわかりました。
 それとか放物線は本当に放物線だとかねー(当たり前みたいですけど、物を投げて撮影し、放物線がわかるように何枚も印刷して重ねると、放物線が現れるんです!そしてその形はもちろんあの数式で表されるものと全く同じなのです)
 ・・・・・・・とにかく見所が多すぎて、4時から放映される映像ショーには参加できなかったし(間に合わなかった)、全体的に時間がたりなすぎ!!内容濃すぎ!!
 展示物だけでももう一回みたいくらい・・・でも、不満かといったら、本当に満足で!、とにかくおもしろかった。インタレスティング!ってことです。
 会場をあとにするひとたちがみな「おもしろかったねーー」「こんな混んでててもおもしろいってすごいよねー」「もーいっかい来たい」と口々に言っていたのもよかったなあ・・・

 そして、夜、偶然にも気づいたんですが。
 佐藤初女さんの「心咲かせて」という書物を読んで、またあらたに心に迫るものがありました。
 私は信仰をもたないし、奉仕なんて無縁の人なんですが(他人にはなるべくやさしくしようくらいは思ってますが)、以前クウネルで彼女の記事を読み、それを書いたのが高山なおみさん(あの文体!あれも心にぐっときますよねー)だったせいもあり、ものすごーく印象的だったのです。
 東北の山奥で、傷つき悩んでいる人たちを、受け入れ、ただご飯(初女さんが作るお料理。そのあたりで取れたものや、ボランティアの人がくださる食材で、初女さんが食材の声をきき、絶対にあせらず、ていねいに、心をこめて作る料理が、忙しい兼業主婦が買ってくるレトルトとかと全然違うのは写真だけでもわかりました。それが悪いって言うんじゃないですよ・・・私も料理は好きじゃないので耳が痛いですし・・・)。
 初女さんの語ることは、決して押し付けがましくなく、どちらかというと、丁寧で小さい声で発せられるもので、だからこそ、彼女がこれまで生きてきた道の厳しさや、これからの子供たち、弱っている大人たちに対しての心配が真摯に伝わってくるものでした。
 私はこういう風には生きられないけれど・・・でも読んでよかった、そういう種類の本でした。

 たまたま佐藤さん二人で終わった一日だったのですが、
 あながち佐藤つながりで、姓が同じなだけではなく、どちらにも同じようなことを習った気がしました。
 それは、一日一日を「気づく」こと、です。それから、死ぬまでどんな人でも変化も進歩もできるし、世の中は本当はすばらしいもので満ちているということです。
 自分をフレッシュにすることは自分でできる(自分しかできない)ということです。心と目だけの問題です。あと考えることをやめたら人間おしまいだということです。

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