ときをこえて遠くへいく?

IMG_3004.jpeg7/27(土)
① メゾンエルメスで『自由の幻想』をみる
ルイス・ブニュエルのド変態ぶりと不条理感をたっぷり味わった。
美意識がただごとではないのはもうええっちゅうくらいわかっていたけれども、ぶっちゃけシンプルに「変なひと」の域…。
(あと、モニカ・ビッティ。造形は特別好きじゃないのに出てくるとじ~っとみちゃう。「魅力」かこれが)
余談だけれど、昨今若者の集う古着屋にいくのが精神的に厳しくなりだした私は「きちんとしたお店できちんとした服を買おう、いい年なんだし」を心がけているのだが、「無抵抗主義」に転向したくなるよなできごとに高頻度で見舞われ、くじけそう。
いわゆるサカエちゃん現象。なにを着ようが「古着にみえる」ってやつ。
この日はなんと、銀座のエルメスで15000円也の古着のワンピースをかなりの温度でほめられてしまった。いじましい策など不要というお告げか。ならば善とは。成熟とは。
そういやほめではないが、先月だっけかTOGA(これも衣服大人化計画の一環)で、かわいらしい女子がさささっと寄ってきて「グッチお好きなんですか?」と話しかけてきたのだ。
着てないのに、違う店で。どうしたん…とじゃっかんひきつつ「はい。好きです。ミケーレの笑っちゃう過剰さが」と答えたら「私、TOGAにくるまえグッチに勤めてたんですよ。銀座でも伊勢丹でもおみかけしました。接客は別のものがしたんですけど…なんだかうれしくて。 どちらもとってもお似合いです!」。
一転、なんちゅうお洋服愛かよ~と大感激である。
今の若者の「がんばってクソ高い(大好きだけど、ひと月のバイト代パー的な)服を買う欲の低さ(無理もない情勢)」を考えると、尊ささえ。
どちらもモテや愛され、世渡りなどと無縁のコスチュームだもんね。コスパ悪いもいいとこ。自発の「好き好き好き~」のみで購入に至るしかない高価な商品は、このくらいの愛情をもつ娘さんに売ってもらわないと浮かばれない。服も。客も。
(で思い出したけど、通ってるヘアサロンの顧客にお人形さんのように愛らしく、お人形さんのように「話さない」子がいて、担当さんも「あまりにしゃべらないのでこっちも無言で切ってます…」っていってんだけど、彼女、「あの」ドーヴァーストリートマーケットにお勤めなんですって! 口きかずにあんな高いものが売れるの? 愛は音もなく伝わるの? →担当さんの「面接では話したのかなあ。川久保さんのなにかをとらえたんでしょうけど」つう味わいぶかいコメントも残しておきたい)

② 近くのオーバカナルへ避暑にかけこみ、お昼
映画のあとは、深呼吸したくなる店へ。世間様の評価と違って、高輪と銀座をひいきする私である。紀尾井町のもむろんいいけども。
ここでのハイライトは、横のテーブルにいた30代前半かな~(20代には興味ないときっぱりいってたし)くらいの女性2人組が「(住居以外の)不動産もってない男は不安だよね~」「論外でしょ」といいあってたシーン。さいすか。

③ 「ポーの一族展」にいく
のち、これから先いける気がしなかったため根性出だして4丁目方面を目指す。数ヶ月続くだろう暑さの攻撃力ったらあんた。
展示はとてもとてもよかったが、なにしろ混んでいた。
そもそもの大盛況に加え、1枚1枚が美しいため絵に見入り、ネームを読み込んでしまう。ひとりひとり時間がかかるのだ。ヅカ版も展開されてるもんだからさらに。
少女まんがと宝塚のタッグといえば流し見できないひとだらけだろう(疲れ果てた私はヅカ部屋をパスしてしまったが)。
とどめはグッズ売り場の人混みと会計の行列。めげる直前に心を無にし、最後尾へ。
よくやった、自分。項目すべてチェック入れられたよ。小袋をかかえ、まんがのなかの怜悧な涼しさとは正反対の熱い熱い会場をあとにした。
ともあれ間違いない催事なので、みなさんいかれるがよいかと!